マケドニアのポポスキ外相は1月23日に行われた欧州連合(EU)とマケドニアの安定化・連合協定(SAA)に基づく協議に出席し、EU加盟交渉をできる限り早期に開始するようEU側に要望した。
\マケドニアは2001年にEU加盟の前段階であるSAAを締結、04年EUへの加盟を申請した。ポポスキ外相はマケドニアが世界金融危機の打撃から順調に回復し、昨年は5.2%の経済成長を達成したと指摘。また、財政赤字も対国内生産(GDP)比で2.5%とEUの基準内に収まっているとして、EU加盟に向けた条件が整いつつあることを強調した。一方、欧州委員会のフューレ委員(拡大担当)は、マケドニアが表現の自由、司法・行政改革、選挙制度改革、汚職防止対策で成果を挙げたことを評価。さらに、22日にクロアチアで行われた国民投票でEU加盟が承認されたことは、マケドアニアを含む西バルカン諸国全体にとってEU加盟に弾みをつけるものだとの認識を示した。
\欧州委員会はマケドニアの加盟交渉開始を勧告しているが、マケドニの国名をめぐり同国と対立するギリシャの反対により実現していない。
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