ロシアにおける環境技術の導入促進を目的とした「タタルスタン・クリーンテック・ファンド」が設置された。資産規模は1億1,000万ユーロ(1億4,530万米ドル)で、タタルスタン共和国のプロジェクトを中心に支援する。共同設立者であるドイツの投資会社ヴェルムート・アセット・マネジメントが30日発表した。
\資産のうち1億ユーロはタタルスタン共和国政府系の企業が支出した。夏までにさらに9,000万ユーロを調達する方針だ。
\新設ファンドは欧米の中小企業が主な投資対象。省エネ、ごみ処理、電気バス、リチウムイオン電池、食品などの分野でプロジェクトを支援する。運用利率は年30%を見込む。6年間の投資期間を経て、10年後に運用を終える予定だ。
\ヴェルムートによると、ロシアの設備は老朽化が激しく国内総生産当たりの消費エネルギーは気候が似ているカナダの6倍にも上る。このため、技術更新によるコスト削減幅は西欧よりもずっと大きい。また、外国企業がロシアで現地生産をするのであれば、その立地としてタタルスタンは条件が良好という。
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