外貨建て債務の一括返済に割引換算レートを適用する措置により、オーストリアの大手2銀行がこうむる損失は引当金の範囲内におさまる見通しだ。エルステ銀行は昨秋、一括返済措置の利用を債務の20％相当と見積もり、2億ユーロ強の引当金を積んだ。損失額はおよそこれと同じ水準になる見込み。ライフアイゼン銀行は予想より少ない5,500～6,000万ユーロにとどまるもようだ。ウニクレディト子会社のバンク・オーストリアは最近のコメントで他行よりも被害は少ないとの見方を発表した。
\ハンガリー議会は昨年9月、通貨フォリントの下落で返済負担が急増した外貨建てローン利用者に対する救済措置として、一括返済を条件に相場より25％有利な為替レートを適用する法律を可決した。為替差損の大部分は銀行が負担することになっている。同措置の利用を希望する人は昨年末までに届け出、1月末までに返済能力があることを証明することが求められていた。
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