2012/2/22

ポーランド

電力大手PGE、火力発電所を国内企業連合に発注

この記事の要約

政府系電力大手のPGEは、ポーランドの建設大手ポリメックス・モストスタルを中心とする国内企業のコンソーシアムに新規の大型火力発電所工事(プロジェクト規模約37億米ドル)を正式に発注した。現地紙『ワルシャワ・ヴォイス』が1 […]

政府系電力大手のPGEは、ポーランドの建設大手ポリメックス・モストスタルを中心とする国内企業のコンソーシアムに新規の大型火力発電所工事(プロジェクト規模約37億米ドル)を正式に発注した。現地紙『ワルシャワ・ヴォイス』が16日報じた。PGEは既存のオポーレ発電所(発電能力1.5GW)施設内に新たに大型火力発電所2基(発電能力1.8GW)を建設する。建設期間は8~10年を見込んでいる。

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しかし、同計画の前途は多難だ。地元の環境保護団体クライアント・アースは昨年、同発電所の二酸化炭素回収・貯留技術に問題があるとし、PGEが実施した環境アセスメント(環境影響評価)の結果に異議を唱えた。発電所建設の中止を求め地方裁判所に提訴。今年1月半ばに勝訴している。

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このためPGEは環境アセスメントを再度実施するか、上訴するかの選択をせまられている。ローカルメディアは、建設条件などで環境保護団体に譲歩する形で今後協議が進む可能性が高いとの見方を示している。

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