2012/2/22

ポーランド

ポーランドの輸出好調、11年は15.3%増

この記事の要約

ポーランドの輸出入が堅調だ。中央統計局(GUS)がこのほど発表した2011年貿易統計によると、輸出額は前年比15.3%増の5,548億ズロチ、輸入額は同14.6%増の6,144億ズロチに上った。貿易収支は約597億ズロチ […]

ポーランドの輸出入が堅調だ。中央統計局(GUS)がこのほど発表した2011年貿易統計によると、輸出額は前年比15.3%増の5,548億ズロチ、輸入額は同14.6%増の6,144億ズロチに上った。貿易収支は約597億ズロチの赤字となった。

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 欧州連合(EU)への加盟がポーランドの貿易促進の突破口となり、輸出額は2005年から2倍に拡大した。EU向け輸出は現在、全体の約4分の3を占める。国別にみるとドイツ(1,446億ズロチ)を筆頭に、英国(356億ズロチ)、チェコ(343億ズロチ)、フランス(340億ズロチ)が上位につける。一方、輸入でもドイツが最大の相手国で、輸入額は1,369億ズロチに上り、ロシア(752億ズロチ)、中国(54億ズロチ)の追従を大きく引き離した。

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ポーランドの輸出が好調な理由は、生産性向上やコスト削減により同国製造業の競争力が高まっていることだが、昨年は対ユーロでのズロチ安も貢献した。ただ、EUの景気減速を受けて、輸出拡大の勢いは11月に前年同月比6.8%増、12月に5.0%増と弱まっている。

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(1PLN=25.30JPY)

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