ノルウェー通信大手テレノールは15日、エジプトの投資会社ウェザー・インベストメンツからロシア移動通信2位のビンペルコムの優先株2億3,400万株を3億7,440万米ドルで買収したと発表した。また、これを受けて、同じビンペルコムの株主であるアルティモ・ホールディングス&インベストメンツ(アルファ・グループ)に対する訴訟をすべて取り下げた。ビンペルコムの経営方針をめぐるアルティモとの長年の対立に決着をつけた形だ。テレノールのバクサース社長は「中断していたビンペルコムの事業的発展がようやく動き出す」とコメントした。
\テレノールは今回の取引を通じて、ビンペルコムへの出資比率を約25%から36.36%に引き上げた。ウェザー・インベストメンツとは7,100万株の追加購入権でも合意している。
\テレノールとアルティモはビンペルコムの株式をそれぞれ25.01%、25%保有していた。ビンペルコムの戦略をめぐって両社がゆずらず、出資比率の差がごくわずかであることもあって、ビンペルコムは身動きできない状況となっていた。
\