ロシア国営の発電事業者で電力輸出も手がけるインターラオが、独RWEの欧州資産買収に意欲を示している。昨秋発表した事業拡張計画に沿うもので、RWEとは発電事業での提携でも交渉に入った。
\インターラオは2020年までに発電能力で世界トップ10入りするという目標を掲げ、その実現に向けて南東欧・トルコを含めた欧州、南米、東南アジアに事業を広げる機会をうかがっていた。一方のRWEは負債削減とプロジェクト投資に向けた資金を調達するため、110億ユーロ相当の資産売却を予定している。
\インターラオは買収資金として16億5,000万ユーロ(22億米ドル)を銀行から借り入れ、複数の発電資産の取得も視野に入れてRWEとの交渉に挑む。
\また、発電事業ではドイツ、ベネルクス諸国および英国の新型石炭・ガス火力発電所を運営する合弁会社を設立する方向だ。RWEはロシア企業との提携を目指し、ガスプロムと同様な交渉を行っていたが、12月に物別れに終わった。このため、現在はインターラオに照準を当てている。
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