2012/3/7

ロシア

原油価格めぐる中ロの争いに決着

この記事の要約

ロシアの石油大手ロスネフチとパイプライン運営会社トランスネフチが原油の輸出価格をめぐり中国石油天然気集団(CNPC)と争っていた問題に決着がついた。ロシア日刊紙『コメルサント』が2月28日報じた。\ ロシアと中国は200 […]

ロシアの石油大手ロスネフチとパイプライン運営会社トランスネフチが原油の輸出価格をめぐり中国石油天然気集団(CNPC)と争っていた問題に決着がついた。ロシア日刊紙『コメルサント』が2月28日報じた。

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ロシアと中国は2009年、ロスネフチとトランスネフチに中国開発銀行が総額250億ドルを融資する見返りに、ロシアが20年間にわたり年間1,500万トンの石油を中国に輸出することで合意。ロシア側は東シベリア産原油を輸出する東シベリア太平洋石油パイプライン(ESPO)を通して昨年1月に原油の輸出を開始した。しかし、ロシアと中国は原油の代金に含む国境までのパイプラインによる輸送料の取り扱いをめぐって対立。料金引き下げを求める中国側は引き下げ分を差し引いて輸入代金を支払ったため、ロシア側が「合意に反する」と反発していた。コメルサント紙によると、ロスネフチとトランスネフチはCNPCに対し1バレル当たり1.5米ドルの値引きを容認。この価格は2011年11月に遡って適用される。また、CNPC側は未払いとなっていた代金1億3,400万米ドルを支払うことに同意した。

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値下げに応じたことによってロスネフチが被る損失は30億ドルに上る。ただ、CNPC側は当初、1バレル当たり13.5ドルの値下げを要求していたため、最終的な値下げ幅が1.5ドルで決着したことに、ロスネフチ側は「満足の行く結果だ」としている。

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