アイルランドの格安航空会社ライアンエアーは2日、3日から16日まで13本のブダペスト発着便の運航を休止すると発表した。乗務員の出入国審査手続きをめぐるブダペスト国際空港側とのトラブルで運航に支障が出ているため。
\ライアンエアーは先月17日からブダペスト便の運航を開始した。同社によると、ブダペスト空港とハンガリー国境警察は、英国およびアイルランドとブダペストを結ぶ便のターンアラウンド(飛行機の折り返し出発時間)が25分と短時間であるにもかかわらず、乗務員は乗客とともに降機し出入国審査を受けることを要求。このため、スケジュール通りに運航が困難となり、フライトの遅延やキャンセルが相次ぐ事態となっている。ライアンエアーは、ブダペスト便のパイロットと客室乗務員は全員ブダペストをベースとしており、欧州連合(EU)のルールに照らしてもターンアラウンド時に出入国手続きを義務付けられる根拠はないと主張。出入国手続きルールの改善を求めて空港と国境警察と協議しているが、双方の主張は平行線をたどっている。ライアンエアーは、フライトが直前になってキャンセルされたり、大幅な遅延となることを防ぐため、一部運航便の休止に踏み切ったと説明している。この運航休止によって4,000人の旅客が失われる計算になるという。
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