2012/3/21

ポーランド

保険大手PZU、ラトビア・エストニアに進出

この記事の要約

中東欧の保険最大手であるPZUが今年後半にもラトビアとエストニアに進出する計画だ。子会社のPZUリトアニアが16日発表した。国外事業の運営を管轄する新会社PZUインターナショナルを設立し、同社を通じて企業を買収する。\ […]

中東欧の保険最大手であるPZUが今年後半にもラトビアとエストニアに進出する計画だ。子会社のPZUリトアニアが16日発表した。国外事業の運営を管轄する新会社PZUインターナショナルを設立し、同社を通じて企業を買収する。

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PZUは先月末の時点でPZUインターナショナルの設立を予告していた。PZUとベンチャーキャピタルが資本金の40~45%に当たる60億~70億ズロチ(14億5,000万~17億ユーロ)をそれぞれ投資し、残りを欧州復興開発銀行(EBRD)か世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が出資する。

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欧州の保険会社を買収対象とし、銀行は除外する。バルカン諸国の民営化を視野に入れるほか、経営不振の欧州同業や、銀行の経営再編で売却される保険会社に狙いを定めている。

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バルト諸国についてはリトアニア事業の成功を受けて、同国子会社が戦略を策定するという。

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PZUは競争法による制限で国内での買収・合併が難しい。このため、事業拡大の可能性を国外に求めている。

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■3.7%減益、金融収入激減で

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PZUは15日、2011年通期決算(国際会計基準)を発表。最終利益は前期比3.7%減の23億4,500万ズロチ(7億3,600万米ドル)に減少した。金融収入が42.6%減の15億9,400万ユーロに激減して足を引っ張った。収入保険料は5.1%増の152億7,900万ズロチ、正味収入保険料は4.8%増の148億9,000万ズロチ、支払保険金は1.5%減の102億2,100万ズロチだった。

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(1PLN=26.87JPY)

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