2012/4/4

総合・マクロ

次世代原子炉の実験炉を共同開発、中欧3カ国の研究所

この記事の要約

ハンガリー、チェコ、スロバキアの原子力研究機関が次世代原子炉「アレグロ」の実験炉を共同開発する方針だ。チェコ南部のドゥコバニを建設予定地としており、総工費は数百億コルナ規模に上る。着工は早くて2025年になる見通しだ。同 […]

ハンガリー、チェコ、スロバキアの原子力研究機関が次世代原子炉「アレグロ」の実験炉を共同開発する方針だ。チェコ南部のドゥコバニを建設予定地としており、総工費は数百億コルナ規模に上る。着工は早くて2025年になる見通しだ。同プロジェクトに参加するチェコのUJV Rezが22日、プラハで発表した。

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「アレグロ」はヘリウムを冷却材として用いるガス冷却高速炉(GFR)で、フランス原子力庁が開発を進めてきた。UJV Rezによると、同庁からこれまでの結果の提供を受けることになる。費用については、プロジェクトが進捗した段階で欧州連合による助成を受けたい意向だ。

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UJV Rezはまた、建設予定地で操業するドゥコバニ原発が2035年に稼動停止予定であることに触れ、これに代わる発電所の必要性を示唆した。

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『ワールド・ニュークリア・ニュース』が以前に報道したところによると、同プロジェクトには、UJV Rezのほか、ハンガリーのAEKIブダペスト、スロバキアのVUJEトルナバが参加している。(1CZK=4.43JPY)

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