2012/4/4

ポーランド

IT大手アッセコ、国内同業に買収提案

この記事の要約

ポーランドのITサービス最大手アッセコはこのほど、国内同業ディグニティを株式公開買付けで買収すると発表した。1株あたりの買付け価格は21ズロチ。発行済み株式を100%取得した場合の買収価格は2億5,000万ズロチで、最低 […]

ポーランドのITサービス最大手アッセコはこのほど、国内同業ディグニティを株式公開買付けで買収すると発表した。1株あたりの買付け価格は21ズロチ。発行済み株式を100%取得した場合の買収価格は2億5,000万ズロチで、最低約67%の取得を目指す。同社の買収により特に銀行、公共機関、電力分野の顧客層拡大を狙っている。

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買付け価格は公示前の3カ月間の平均株価を22%上回るが、市場株価は現在これをやや上回って推移しており、ディグニティの株主からオファー価格が安すぎると不満の声が上がっている。アセッコのゴラル社長はこれに対し、「複数の買収計画のうちディグニティ買収は最重要案件ではなく、価格は引き上げない」と断言している。

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アッセコは現在、アジア市場進出の可能性を模索するほか、新興企業向けの米国株式市場ナスダックへの上場も検討中。株式公開規模は2~3億米ドルを計画し、幹事銀行選びにもかかっているという。アセッコの2011年決算の純利益は前年比4.1%減の3億9,700万ズロチ。(1PLN=26.46JPY)

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