スロバキアのフィツォ新首相は、財政赤字の削減に向け、フラットタックスの廃止や省庁の統廃合などの改革を実施する方針だ。オーストリア通信(APA)が3月27日伝えた。
\スロバキアは2004年に所得税、法人税、付加価値税の税率を一律19%とするフラットタックス制度を導入、外資の誘致に効果をあげた。しかし先月実施された議会選挙で勝利した野党の中道左派「スメル(道標)」を率いるフィツォ新首相は、所得税の累進課税を復活させ、高所得者への課税を強化して税収を増やす方針を示している。また、省庁や政府機関の統廃合、議員定数の削減などの歳出削減策の実施で財政赤字の圧縮に努める考えだ。政府の試算によると、財政赤字比率を国内総生産比で3%以下に抑えるためには12億ユーロの追加収入が必要だという。
\スロバキアでは先月行われた議会選挙で、スメルが単独過半数を獲得して勝利した。フィツォ新政権は今月4日に正式に発足する。
\