2012/4/4

バルト三国

リトアニア政府と日立が契約、原発新設プロジェクトで

この記事の要約

リトアニア政府は30日、ヴィサギナス原子力発電所の建設に関し、日立製作所とライセンス契約を締結した。建設作業を進めるに当たって関係者の権利や義務を定めたもので、プロジェクトが実現に向けてまた一歩近づいた形だ。発効には議会 […]

リトアニア政府は30日、ヴィサギナス原子力発電所の建設に関し、日立製作所とライセンス契約を締結した。建設作業を進めるに当たって関係者の権利や義務を定めたもので、プロジェクトが実現に向けてまた一歩近づいた形だ。発効には議会の承認が必要となる。

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ヴィサギナス原発はリトアニアの欧州連合(EU)加盟の条件として運転が停止されたイグナリナ原発に代わるもの。総工費は50億ユーロと推定される。

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ラトビアのレタ通信電によると、リトアニア政府はこのうち14億5,000万ユーロを負担する。日立も戦略投資家としてプロジェクトに参加する。また、エストニア、ラトビアのエネルギー企業が加わる予定であるほか、ポーランド企業が参加することもあり得るという。

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ヴィサギナス原発に設置されるのは出力1,300メガワットの改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)。2015年に着工し、2020年までに稼働する予定だ。

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