ポーランドの自動車生産が後退している。ポーランドの自動車市場調査会社Samarは16日、3月の自動車生産が前年同月比26%減の6万4,400台に落ち込んだと発表した。前月比でも6.7%減となった。欧州系自動車大手3社(独フォルクスワーゲン、伊フィアット、独オペル)のポーランド生産がそれぞれ6%、30%、31%減少したのが原因。
\現地自動車業界専門サイトAutomotiveSuppliers.plのアナリストのラファフ・オルフォウスキ氏は、西欧の自動車販売市場が低迷していることが背景にあるとしている。イタリアの経済危機が長引き、同国の自動車生産の57.2%を占めるフィアットの生産が縮小していることが響いた。しかし、今後しばらく生産低迷は続くが、工場閉鎖のリスクはないとしている。
\なお、フィアットはポーランドのティヒ工場で同社のベストセラーモデルである「パンダ」を生産している。1‐3月期は3万5,000台を生産した。
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