ロシアの産業グループOAOロシアン・マシーンズは、国外の市場で株式を公開することを検討している。同社のシーグフリード・ヴォルフ社長がこのほどブルームバーグ通信に明らかにした。
\ヴォルフ社長によると、今年あるいは遅くとも来年にロシア以外の国で資本の25%を新規株式公開(IPO)し、市場から30億ドルの資金を調達する計画だ。その際、グループ全体ではなく事業ユニット単位で株式を売却する。ヴォルフ社長は、第一弾として鉄道事業部門のRCTMをカナダの自動車部品メーカーAuroraに売却する可能性を示唆した。IPOはロンドン、香港のほか、米国、カナダなどの株式市場で実施することを考えているという。
\ロシアン・マシーンズは、ロシアの富豪オレグ・デリパスカ氏が所有する産業グループ。同氏が社長を務めるアルミ世界最大手のルサールは2010年1月に香港証券取引所に上場したが、今回の計画はこれに続くものとなる。
\ロシアン・マシーンズは自動車、自動車部品、航空機部品、鉄道、軍用車両、エネルギー事業などを展開、ロシア国内で従業員7万5,000人超を抱える。
\なお、デリパスカ氏はロシアの民間電力最大手EuroSibEnegoも所有する。
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