2012/5/2

総合・マクロ

中国、中東欧との取引拡大に意欲

この記事の要約

中国が中東欧との取引拡大に向けた努力を強めている。温家宝首相は26日、中東欧・中国経済フォーラム出席のために訪れたポーランドで、2014年までに取引高で1,000億米ドル(763億ユーロ)の突破を目指す立場を明らかにした […]

中国が中東欧との取引拡大に向けた努力を強めている。温家宝首相は26日、中東欧・中国経済フォーラム出席のために訪れたポーランドで、2014年までに取引高で1,000億米ドル(763億ユーロ)の突破を目指す立場を明らかにした。

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これを達成するため、政府が(1)共同プロジェクトの実施に総額100億ドルを融資(2)中東欧投資基金の設定に5億ドルを支出(3)中国からの輸出が圧倒的比重を占める取引の現状を修正するため、中東欧からの製品輸入を可能にする市場開放措置――を実行に移すと話した。(1)は、インフラ整備、先端技術、グリーン・エコノミーが投資対象の中心となりそうだ。

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中国と中東欧諸国の取引は過去10年で年平均27.6%拡大している。2010年は410億ドル強、昨年は539億ドルに上ったもようだ。

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トゥスク首相は、ポーランドが安定した経済成長を遂げ、中東欧の指導的地位にあるとして、中国の投資に適しているとアピールした。また、温首相とともに、中東欧の企業に中国の提携先を探すよう促した。

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経済フォーラムには温首相とトゥスク首相のほか、中東欧諸国の首相・副首相が15人出席した。また中国から300社、中東欧から450社の代表が参加した。

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