2012/5/9

チェコ・スロバキア

スロバキア景況感、4月も上昇

この記事の要約

スロバキアの景況感が上向いてきた。中央統計局が発表した4月の景況感指数(過去3カ月の移動平均)は91.7で、3月から0.7ポイント上昇した。2月に前月比で0.4ポイント低下したのを除くと、景況感は昨年末から上昇傾向を強め […]

スロバキアの景況感が上向いてきた。中央統計局が発表した4月の景況感指数(過去3カ月の移動平均)は91.7で、3月から0.7ポイント上昇した。2月に前月比で0.4ポイント低下したのを除くと、景況感は昨年末から上昇傾向を強めている。ただ、前年同月比では2.6ポイント低く、また1997年以降の長期平均を5.9ポイントも下回っており、本格的な景気回復ムードにはまだない。

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景況感を業種別に見ると、総合指数の中で最も比重の高い鉱工業(全体の40%)が、向こう3カ月の生産活動および需要の見通しが悪化したことから、3月の3ポイントから2ポイントに低下した。商業も10.7から9.3に、サービス業も29.7から21.0に悪化した。一方、建設業では現状の受注状況や雇用見通しの好転を受けて、マイナス47.5からマイナス36.5に回復した。

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消費者の景気信頼感は3月のマイナス32.3からマイナス20.8に大きく改善した。国民が景気や雇用状況の見通しに従来ほど悲観的でなくなったと、統計局は見ている。

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