ロシアのクラシファイド広告最大手である「Avito.ru」が投資会社などから7,500万米ドルの資金を調達した。未進出地域でのサービス開始に向けた立ち上げ費用に振り向ける。
\出資したのは、ロシア投資に軸足を置くベアリング・ボストク、アクセル・パートナーズ、スウェーデンのシンネヴィーク、北欧系のノースゾーン、Avitoのノードランダー社長およびエーニェルベト取締役だ。2007年と10年の出資者と同じ顔ぶれで、今回の投資を合計した総額は1億1,000万ドルを超えた。
\Avitoは米国のクレイグズリストと同じように、入力した住所の付近で求めているものを探すことができる。これによって、売り手と買い手が直接会って取引しやすくなる。ファースト・レーン・ベンチャーズによると、ロシアではオンライン購入の決済方法として現金払いが90%と圧倒的。そんな「商慣行」に合ったサービスというわけだ。
\これまでに、10都市、40地域でサービスを提供しているが、チェリャビンスクとエカテリンブルクよりも東にはまだ進出していない。ノードランダー社長によると、クチコミ・マーケティング(WOMM)だけでは利用者の増え方が遅いため、高額なテレビ・コマーシャルを採用している。
\Avitoによると、国内ネットユーザーの40%が月1回以上、同社サイトを閲覧している。また、サイト上で提供される商品の数は毎月600万点にも上る。
\従業員数は現在60人だが、サービス拡大に向けて増員を予定している。
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