ハンガリー政府は先ごろ、遅くとも2013年7月1日までに高速道路電子料金収受システム(ETC)を導入することを閣議決定した。
\同システムは、ハンガリー政府が今年4月に発表した財政緊縮と経済成長を促進する構造改革プログラム「セール・カールマーン・プログラム2.0(改訂版)」の一環として導入される。
\ETCの料金体系は走行距離に基づいて計算される。現在のシステムは走行できる期間を示すヴィネットと呼ばれるステッカーをフロントガラスに貼り付けるもので、事前にチケットを購入しなければならない。新システムでは導入半年後から、利用頻度の多いドライバーは最大13%の割引を受けられる。
\重量が3.5トン以上の車両にETCの使用が義務付けられる。乗用車とバスについては、導入半年後から自主的に利用できるようになる。
\今回の閣議では、国家開発省と経済省がETC導入の経費として約2,145億フォリントの予算を計上し、高速道路管理公団(AAK)に設備導入資金として融資することを決めた。
\投資資金は2、3年以内に回収できる見通し。ETCの導入により2013年は750億フォリント、その後は毎年1,500億フォリントの徴収増が見込まれるという。(1HUF=0.34JPY)
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