チェコ国営電力会社のCEZが予定する同業エネルゴトランスの買収で、競争当局(UOHS)は24日までに取引を承認する方針を固めたもようだ。現地経済紙『E15』が消息筋の情報として伝えた。
\エネルゴトランスの取得は、CEZのプラハ熱供給事業強化計画の根幹を成す。エネルゴトランスはプラハ近郊で出力325メガワットの熱電併給プラントを操業する。CEZはその敷地内にガス火力発電所を新設し、その熱をプラハに供給する計画だ。
\エネルゴトランス買収計画は、CEZがドイツの石炭会社MibragをEPHに譲渡する取引の一環として昨年7月に発表された。チェコの熱供給事業は政府の規制対象で、CEZはエネルゴトランスの取得がリスクが低く安定的な収益をもたらすと見込んでいる。
\この取引では、発電市場におけるCEZのシェアが大きくなりすぎることが懸念され、UOHSが詳細審査に入っていた。
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