2012/5/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

黒海ブルガリア沖のガス田事業、大手6社が応札か

この記事の要約

世界の石油ガス大手6社は、黒海ブルガリア沖のアスパルフ・ハーン・ブロック深海ガス田プロジェクトの入札書類を購入し、応札の準備に入った。現地英字紙『Novinite(電子版)』がこのほど報じた。\ 今回入札書類を購入したの […]

世界の石油ガス大手6社は、黒海ブルガリア沖のアスパルフ・ハーン・ブロック深海ガス田プロジェクトの入札書類を購入し、応札の準備に入った。現地英字紙『Novinite(電子版)』がこのほど報じた。

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今回入札書類を購入したのは、英メルローズリソース、墺OMV、米エクソンモービル、仏トタル、スペインのレプソル、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの6社。ブルガリアのドブレフ経済・エネルギー・観光大臣によると、応札の期限は6月17日となっている。

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探査ボーリングは1カ月以内に開始する予定で、この間にブルガリア政府は落札者を決めることになる。ガスの生産は2~3年以内に開始できるもようだ。

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アスパルフ・ハーン・ブロックは1万5,000平方キロメートルの広さがあり、水深は最大2,000メートルという。事前の地質調査によると、天然ガスの埋蔵量は推定5,000億立法メートルとされる。

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アスパルフ・ハーン・ブロック付近のルーマニア海域では今年3月、推定埋蔵量420~840億立法メートルの天然ガス田が発見されたばかり。ドブレフ経済相は、これが今回大手企業が応札に向けて動いている理由だと述べ、ブルガリア海域でも大規模なガス田開発が進むことに期待感を示した。

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