ブルガリア経済アカデミー経済研究所はこのほど発表した経済分析リポートで、今年の同国の経済成長率は1.3%との予測を示した。政府が4月に発表した予想成長率1.4%とほぼ同水準。内需が徐々に回復し、経済成長を下支えするとみている。
\今年の経済動向については、政府や経済アカデミーが比較的楽観的であるのに対し、中央銀行は欧州経済冷え込みの影響が及ぶことを懸念。今年の経済成長が0.7%にとどまるとの慎重な見方だ。国際通貨基金(IMF)も0.8%と低い水準に設定している。欧州連合(EU)の欧州委員会の予測では、0.5%となっている。
\経済アカデミーは国内金融業界の情勢についても楽観的で、EU自己資本比率基準が厳しくなったことは一部の銀行には大きな負担となるが、全般的に裁量余地は十分あり、「金融システムは全体として安定している」と分析。ただ不良債権問題などによる経営悪化を背景に業界再編の動きがおこると予測している。
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