ロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムは、今年の投資額を上期決算後に増額する可能性がある。同社幹部が24日、明らかにした。
\ガスプロムは先ごろ、第1四半期の業績好調を受け、投資額を当初計画の7,770億ルーブルから8,430億ルーブルに引き上げたばかり。投資・建設部のゴルコ部長は記者会見で、「上期決算に基づき、取締役会は8月か9月に投資額を上方修正するかもしれない」と述べ、投資額が再び引き上げられる可能性を示唆した。
\ガスプロムは既存ガス田の生産能力が下り坂に向かうなか、新規ガス田の開発に力を入れている。しかし、投資家からは同社がパイプライン建設計画に巨額の資金を投じていることや、非効率的で不透明な投資によって昨年の投資額が計画を56%上回ったことに批判の声があがっている。大手証券会社グリニッジ・キャピタルのパートナー、スニコフ氏は、「資本的支出が今後エスカレートする可能性は高く、配当やキャッシュフローにマイナスの影響を与える可能性がある」と語り、投資家はガスプロムの投資計画の動向に注意する必要があるとの認識を示した。
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