2012/6/6

ポーランド

リンギア・アクセル・シュプリンガー、ネットポータル最大手を買収

この記事の要約

ドイツ・スイスのメディア合弁会社であるリンギア・アクセル・シュプリンガーが、ポーランドのメディア企業TVNから同国最大のネットポータルである「オネット(Onet)」の株式75%を9億5,625万ズロチ(2億1,750万ユ […]

ドイツ・スイスのメディア合弁会社であるリンギア・アクセル・シュプリンガーが、ポーランドのメディア企業TVNから同国最大のネットポータルである「オネット(Onet)」の株式75%を9億5,625万ズロチ(2億1,750万ユーロ)で買収する。デジタ事業の強化が狙い。これにより、同社は事業を展開するポーランド、チェコ、スロバキア、セルビアのうち3カ国でデジタルメディア最大手となる。取引には競争当局の承認が必要だ。

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オネットはニュース配信などのオンラインサービスを展開し、ポーランドのネットユーザーの70%が利用する。リンギア・アクセル・シュプリンガーによると、ポーランドはネットユーザー数の増加のスピードが欧州の中でも速く、ディスプレイ広告市場の成長率は15%と推定される。中東欧最大の3,800人の人口を抱えることからも魅力は大きい。

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リンギア・アクセル・シュプリンガーは、ドイツのアクセル・シュプリンガーとスイスのリンギア(Ringier)の折半出資による合弁会社で、2010年に設立された。両社の中東欧4カ国における事業を統括している。

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