オーストリア保険大手のウィーン保険グループ(VIG)がハンガリー事業を強化する意向だ。先月末で退任したガイヤー社長がオーストリアの『ニュース』誌に明らかにしたもので、ハンガリーへの進出が遅れたとし、現在のVIGの焦点が「ハンガリーにある」と話した。具体的な計画は不明だ。
\VIGは2000年、ユニオン保険(Union Biztosito)を設立してハンガリーに進出。2008年にエルステバンクから6カ国の保険事業を買収したことで、ハンガリーのエルステ保険(Erste Biztosito)を傘下におさめている。
\VIGは昨年の保険料収入が前年比3.4%増の89億ユーロに拡大。税引き前利益は10.1%増の5億5,900万ユーロと過去最高を記録した。純利益は7.1%増の4億670万ユーロだった。
\今年第1四半期も計上保険料で前年同期比5.5%増の27億ユーロ、税引き前利益で6%増の1億5,140万ユーロ、税引き後利益で7.9%増の1億1,770万ユーロを達成するなど、好調な滑り出しを見せた。
\ガイヤー前社長は、ハーゲン新社長の下、通期の過去最高業績更新を確実視している。
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