2012/6/6

ロシア

中国とロシア、長距離旅客機の開発で提携

この記事の要約

ロシアの統一航空機製造会社(OAK)と中国商用飛機有限公司 (Comac)は長距離旅客機を開発・生産する合弁事業の開始で合意した。ロシア産業貿易相のスルヤーサル副大臣が5月31日付けの現地日刊紙『Vedomosti』に明 […]

ロシアの統一航空機製造会社(OAK)と中国商用飛機有限公司 (Comac)は長距離旅客機を開発・生産する合弁事業の開始で合意した。ロシア産業貿易相のスルヤーサル副大臣が5月31日付けの現地日刊紙『Vedomosti』に明らかにした。

\

契約書の調印は、プーチン大統領が今月5~6日に中国を訪問する際に行われるという。

\

1日付けの現地英字紙『モスクワ・タイムズ』などによると、両社はOAKの「イリューシンIl-96」をベースに長距離機を開発する。OAKが設計や技術ノウハウを提供する一方、Comacは資金を提供し、生産を担当する。投資金額は明らかにされていいないが、スルヤーサル副大臣は7年間のプロジェクトで約70~120億ドルを投じることになるとの見解を示した。

\

航空機最大手の米ボーイングと欧エアバスは、挑戦を歓迎するとしている。ボーイングのヒル社長はロシアのニュースサイト『ビジネスRT』の中で、「ロシアは歴史的に国際航空機産業のリーダーの一つであった。ロシア企業が再び航空宇宙産業で活躍するだろう」と述べ、中・露の挑戦を受けて立つ姿勢を示した。

\