2012/6/6

ロシア

ガスプロムとシェルの社長が会談、ストクマン・プロジェクトで協議か

この記事の要約

ガスプロムのミレル社長とロイヤル・ダッチ・シェルのフォーザー社長は4日、世界ガス会議が開かれたクアラルンプールで会談し、今後の提携について話し合った。先月下旬、ガスプロムがバレンツ海のストクマン・ガス田開発でノルウェーの […]

ガスプロムのミレル社長とロイヤル・ダッチ・シェルのフォーザー社長は4日、世界ガス会議が開かれたクアラルンプールで会談し、今後の提携について話し合った。先月下旬、ガスプロムがバレンツ海のストクマン・ガス田開発でノルウェーのスタットオイルの代わりにシェルと提携するとの憶測がメディアで報道されており、今回の会談がそれを裏付けると見る向きもある。

\

ガスプロムによると、両社はサハリン2プロジェクトにおける提携をともに評価する立場を確認し、今後の提携に関する問題について意見を交わした。

\

ガスプロムはストクマン・ガス田について、提携企業を新たに受け入れる場合、ガスプロムの権益を減らす意向がないことを明確にした。その場合は他のプロジェクト参加企業への配分が小さくなるという。

\

ロイター通信は先月25日、複数の関係筋の情報として、ガスプロムが同プロジェクトにシェルが参加する前提で、プロジェクトの進め方の可能性を検討していると報じた。『コメルサント』紙は、投資や日程などをめぐって交渉が難航しているスタットオイルがプロジェクトから撤退する可能性もあるとみている。

\

ストクマン・ガス田は埋蔵量37億立方メートルと世界でも最大級。プロジェクトにはガスプロム(出資率:51%)、仏トタル(25%)、スタットオイル(24%)の3社が参加している。

\