2012/6/6

CIS諸国

ウクライナ、民間の参加で港湾開発促進

この記事の要約

ウクライナ政府が黒海・ドナウ川沿岸の貨物港湾の開発に民間企業を参加させ、世界物流市場での地位強化を図る。実際に港湾で貨物輸送事業を担う企業の意見をくみ入れることで、開発・投資を促進し競争力を伸張させる方針だ。また、ドナウ […]

ウクライナ政府が黒海・ドナウ川沿岸の貨物港湾の開発に民間企業を参加させ、世界物流市場での地位強化を図る。実際に港湾で貨物輸送事業を担う企業の意見をくみ入れることで、開発・投資を促進し競争力を伸張させる方針だ。また、ドナウ川沿いの河川港を統合して運営し、経営効率を引き上げることも計画している。

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社会基盤省のセヴリューコフ水運政策部長によると、先月17日に議会を通過した港湾法に基づき、民間会社が事業を展開する港湾に諮問機関(港湾委員会)を設置する。委員会はそれぞれの港湾の開発戦略の策定に参加を求められる。

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同時に社会基盤省はグローバル戦略策定に向け作業班を設置する。各港湾の開発戦略をベースに検討する。同省と港湾経営陣、専門家、民間企業の代表者がメンバーとなる。

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また、先月下旬には副首相を務めるコレスニコフ社会基盤相がドナウ川の河川港を統合して経営効率を引き上げ、雇用の維持・拡大を図る方針を明らかにした。イズマイール港とレニ港を統合した上で、ドナウ川水上交通管制局と共同で運営事業体を設立し、コスト低減・貨物取扱量の拡大を目指す。

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