ポーランドの国有環境基金NFOSiGWが初めてスマートグリッドの導入促進に向けたプログラムを開始する。助成規模は3億4,000万ズロチ(7,700万ユーロ)。企業、教育・研究機関、地方自治体による電力、暖房、温水、ガスを対象としたパイロット・プロジェクトに、費用の30~70%を助成金の形で支給する。
\NFOSiGWは節電よりも機能性の高いエネルギー網の開発に焦点を当てており、助成の条件として◇分散型電源を含む◇二酸化炭素(CO2)排出の削減効果が年間1トン以上――をあげている。詳細は、来月6日にエネルギーフォーラム「Energia-Efekt-Srodowisko」で開く説明会などで公表する。
\NFOSiGWでは、助成対象となるプロジェクトをあわせると、地域の総人口は18万人前後、年間のCO2削減効果は約8万トン、再生可能エネルギーの生産は80ギガワット時に上ると見込む。また、◇ピーク時の電力・暖房・温水・ガス消費量の削減◇電力供給網の効率・安定性の改善◇盗電の防止――といった効果も予想する。
\NFOSiGWは第1段階として、今月末から来月初めにかけて応募を受け付け、1億5,000万ズロチの助成を実施する方針だ。(1PLN=23.61JPY)
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