ウクライナが2030年までに原子力発電能力を最大5,000MW拡大する計画だ。エネルギー・石炭産業省がこのほど発表した最新のエネルギー戦略基本案で明らかになった。総投資額は250億米ドルに上る。現地英字紙『キエフ・ポスト』が報じた。
\基本案によると、年内にフメルニツキ原発の第3、4号原子炉の建設法が決議される計画だ。2基の合計発電能力は2,000MWで、予定投資額は420億フリブナで、2018年、2020年の稼働を予定している。940億ユーロを投資する合計3,000MW規模の新原子炉は2022年に建設着工し、25~30年の稼働予定だが、電力需要の拡大見通しによっては前倒しする可能性があるとしている。
\ウクライナでは原子力エネルギーが総発電量の半分近くを占める。国営エネルゴアトムが運営管理する原子炉15基の総発電能力は13,835MWにのぼる。このうち10基は2019~2022年に、1基は2028年にそれぞれ稼働期限を迎えるが、政府はそれぞれ20年延長して2030年まで稼働させる計画という。
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