2012/6/27

ポーランド

サッカー欧州選手権の経済効果はわずか

この記事の要約

ポーランドとウクライナでサッカー欧州選手権大会(ユーロ2012)が開催されているが、経済専門家の見方によると、その経済効果は限定的なものにとどまりそうだ。大会を前にポーランドでは250億ユーロ、ウクライナでは110億ユー […]

ポーランドとウクライナでサッカー欧州選手権大会(ユーロ2012)が開催されているが、経済専門家の見方によると、その経済効果は限定的なものにとどまりそうだ。大会を前にポーランドでは250億ユーロ、ウクライナでは110億ユーロが準備に費やされた。しかし、4週間の会期中に見込まれるポーランドの消費拡大規模は最大4億ユーロと予測され、昨年の国内総生産(GDP)の千分の一に過ぎない。一方で、インフラ整備の前進といった隠れた効果は存在する。

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ドイツのプライベートバンクであるベーレンベルク・バンクのエコノミストは、大会が雇用拡大にはほとんど貢献しなかったと話している。また、外国から大勢のサッカーファンが訪れるのは確かだが、同時に欧州選手権を理由にポーランドを避ける観光客もあり、単純にプラスとはならないという。

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ドイツ経済研究所(DIW)によると、2006年にワールドカップ・サッカー大会(W杯)が開催されたドイツでは、GDPの押し上げ効果は0.02%(4億6,300万ユーロ)にとどまったと推測する。祭日が週末に当たるなどで1日、労働日数が増加するほうが効果が大きいという。

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