2012/6/27

ハンガリー

ハンガリー、中銀法改正でEUに妥協

この記事の要約

中道右派のオルバン首相が率いるハンガリー政府はこのほど、中央銀行の独立性をめぐって欧州連合(EU)と対立している問題で、妥協する姿勢を示した。これにより、国際通貨基金(IMF)および欧州連合(EU)と金融支援交渉の再開に […]

中道右派のオルバン首相が率いるハンガリー政府はこのほど、中央銀行の独立性をめぐって欧州連合(EU)と対立している問題で、妥協する姿勢を示した。これにより、国際通貨基金(IMF)および欧州連合(EU)と金融支援交渉の再開に道を開いた。

\

同国中央銀行の発表によると、政府は問題となっている中央銀行法をEUの提案にしたがって改正することを承諾した。ヴァルガ交渉担当大臣がMTI通信に明らかにしたところでは、国際通貨基金(IMF)と欧州中央銀行(ECB)、欧州委員会に対して中銀と共同で修正の方針を報告した。

\

改正法案は21日に議会に提出され、来月2日までに可決される見通しだ。主な改正点は◇シモル現総裁の退任まで理事会定員を増やさない◇理事会の権限を明確化――など。

\

ハンガリー政府は財務の安定に向けて200億ユーロ規模の金融支援を必要としている。しかし、EUは昨年末に成立した中銀法が中銀の独立性を脅かす可能性があると判断。IMFとともに、金融支援交渉を中断した。

\

ハンガリーに対する市場の信用は低下し、資金調達コストが上昇したため、ハンガリー側は妥協を余儀なくされた。4月末に法改正を約束したが、ECBはその内容が不十分として、さらなる変更を求めていた。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |