2012/6/27

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

NLB、5億ユーロの資本増強必要=財務相が見解

この記事の要約

スロベニアのシュシュテルシッチ財務相は15日、同国最大の銀行であるノヴァ・リュブリャンスカ・バンカ(NLB)が、新自己資本規制の要件を満たすためには5億ユーロが必要であるとの見解を示した。\ NLBは多額の不良債権を抱え […]

スロベニアのシュシュテルシッチ財務相は15日、同国最大の銀行であるノヴァ・リュブリャンスカ・バンカ(NLB)が、新自己資本規制の要件を満たすためには5億ユーロが必要であるとの見解を示した。

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NLBは多額の不良債権を抱え、2009年から3年連続で赤字決算となっている。同行は昨年、欧州銀行監督機構(EBA)から中核的自己資本比率を現行の6%から9%に引き上げるため少なくとも3億2,000万ユーロが必要と指摘されたが、今回シュシュテルシッチ財務相が明らかにした必要額はEBAが指摘した額を大きく上回っている。同財務相は議会での演説で、「バランスシートをクリーンアップし、不良債権やノンバンク部門の問題を解決し、銀行本来の通常の機能を確保するために今後数カ月以内に追加の資本が必要だ」と語った。

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議会は15日、NLBの偶発転換社債(通称CoCo債)の発行を可能にする法案を可決した。CoCo債は自己資本が一定水準を下回った場合に株式転換が可能な債券で、EBAはCoCo債を自己資本に算入することを認めている。現地メディアの報道によると、NLBに25%を出資するベルギー金融大手KBCが、NLBのCoCo債の引受先として有力視されている。

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スロベニア政府系のマクロ経済研究所のまとめによると、国内銀行の不良債権比率は今年3月時点で11.8%に達している。

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