ロシア政府は世界経済が一段と悪化した場合に備え、国内企業などに対する支援策として、来年度予算に5,000億ルーブル(154億米ドル)の金融支援枠を設ける方針だ。シルアノフ財務相が18日付け英紙『フィナンシャル・タイムズ』に掲載されたインタビューで明らかにした。
\財務相に就任して以来、初の外国紙のインタビューに応じたシルアノフ氏は、金融支援枠は2009年の世界金融危機の際に実施した危機対策プログラムの再現であり、社会的弱者やロシア経済全体に与える影響が大きい主要企業を支援するために利用されると説明した。財務省は今年度予算でも同様の企業向け金融支援として2,000億ルーブルの予算枠を確保している。
\一方、プーチン大統領の報道官は18日、国際通貨基金(IMF)の危機対策のための資金基盤を強化するため、同国が100億ドルを拠出する方針であることを明らかにした。報道官は、ロシアが世界経済に投入されている流動性の規模に懸念を持っており、「システミックな解決」につながるものではないとの見解を示した。
\