2012/7/11

総合・マクロ

エクソンモービル、ドイツのガソリンスタンド網を売却か

この記事の要約

米石油大手のエクソンモービルが、ドイツのガソリンスタンド網を売却することを検討している。ブルームバーグが5日、同社関係者の話として報じた。エクソンはすでに、ロシア、東欧の石油大手と交渉を開始しているもよう。企業名は明らか […]

米石油大手のエクソンモービルが、ドイツのガソリンスタンド網を売却することを検討している。ブルームバーグが5日、同社関係者の話として報じた。エクソンはすでに、ロシア、東欧の石油大手と交渉を開始しているもよう。企業名は明らかにされていないが、ロシアのロスネフチ、ポーランドのPKNオルレン、ハンガリーのMOLなどが有力視されている。ドイツには現在約1,100のエッソ・ガソリンスタンドがある。売却価格は10億ユーロと推定されている。

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同社は過去4年間に、世界の自社ガソリンスタンド網の3分の1を売却した。ガソリン需要の減退と利益率の低下が特に顕著な国で石油小売販売事業を縮小している。2007年に世界で1万1,446のエッソ・ガソリンスタンドがあったが、昨年末には7,753カ所にまで減少している。

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エクソンは現在、利益率の高い石油・ガス開発や化学製品の生産事業に軸足を移しており、今回の報道は信ぴょう性が高いとされている。ガソリン精製・販売事業の利益率はわずか1.3%だが、石油と天然ガス開発事業は74%、化学製品生産事業は10%と利幅が大きい。

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なお、エクソン・ドイツは昨年、売上で128億ユーロ、利払い・税引き前営業利益で8億5,600万ユーロを計上している。

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