2012/7/11

ロシア

英BPの合弁株売却、ロシア株主が25%買収を提案へ

この記事の要約

英石油メジャーBPが持つロシア合弁会社TNK-BPの株式50%のうち25%を合弁パートナーである投資会社Alfa-Access-Renova(AAR)が買収する方向だ。20日ごろまでに正式に買収額を提示する。取引が成立す […]

英石油メジャーBPが持つロシア合弁会社TNK-BPの株式50%のうち25%を合弁パートナーである投資会社Alfa-Access-Renova(AAR)が買収する方向だ。20日ごろまでに正式に買収額を提示する。取引が成立すれば、AARは出資比率を75%に引き上げることになる。BPは残る25%も手放す方向で、売却先としては国営石油会社のロスネフチおよびその親会社であるロスネフチガスの名がうわさされている。

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アナリストらは、AARが買収資金の調達に必要な時間を考慮し、BPの持ち株を2回に分けて買収すると推測している。TNK-BPの株式50%の推定時価は最高320億米ドルに上る。

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BPとAARは経営方針をめぐり長期にわたって激しく対立してきた。その結果、BPは6月初めにTNK-BPの持ち株を手放す方針を発表した。AARはすでに5月初めの時点で、BPの持ち株の半分に当たる25%の取得に向けた仮提案を行っていた。

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合弁会社を設立した2003年の取り決めによると、今回のようなケースでは、BPとAARが持ち株の取引に向けて90日間「信義誠実の原則に基づいて交渉」することになっている。ただし、BPは同時に他の買収希望者と交渉することができる。

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関係筋によると、BPはAARに25%を売却して少数株主にとどまる気はなく、残る株式も手放す方向だ。

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AARはフリードマン、ハーン、ヴェクセリベルグ、ブラヴァトニクの4人のロシア富豪を代表している。

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