チェコ労働社会問題省が11日発表した6月失業率は8.1%で、前月から0.1ポイント改善した。失業者数は7,513人減の47万4,586人だった。失業率は2月の9.2%をピークに4カ月連続で低下しているものの、求人件数も前月比2%減しており、景気低迷による雇用市場への影響が顕在化し始めている。
\失業率が春先からやや改善しているのは、農業や建設分野での季節労働者の需要があることに加え、公共部門の人員削減がひと段落したこともある。また、リーマンショック後の景気後退からの回復が早かったという経験から、「需要が冷え込んでも主力従業員は確保しておこうという企業が多い」(ウニクレディトのアナリスト)ことが窺える。だが今後は、景気悪化に加えて新卒者の求職活動が活発化するため、失業率は上昇すると見る向きが多い。
\国内で最も失業者数の減少が大きかった行政区はイェセニーク、インジフーフ・フラデク、シュムペルクなど。失業率が最も高いのはモスト(15.4%)とブルンタール(15.2%)。
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