2012/7/25

ハンガリー

ハンガリー政府、IMFと新融資枠で交渉

この記事の要約

ハンガリー政府が17日、国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)との新規融資枠交渉を開始した。2008年に取り付けた緊急融資枠200億ユーロは使いきっていないものの、債券市場での資金調達が困難となる観測が強まっているため […]

ハンガリー政府が17日、国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)との新規融資枠交渉を開始した。2008年に取り付けた緊急融資枠200億ユーロは使いきっていないものの、債券市場での資金調達が困難となる観測が強まっているためだ。IMFハンガリー担当官のアルバニティス氏によると、新規融資枠の規模は150~200億ユーロ。今秋の合意を目指すが、交渉の難航が予想される。

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ハンガリーの対国内総生産(GDP)債務比率は80%。10年物国債利回りは今年上半期に8%を超え、現在7%程度に戻したものの、依然として危険水域にある。政府は金利が4%のIMF融資をなんとしても確保したいところだ。議会は先ごろ中央銀行法を改正。中銀の独立性が保証されたことにより、融資枠交渉の前提条件が整った。

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オルバン首相は、IMFからの融資は「単なるセーフティネット」で、「ハンガリーの経済と国民の利益に反する合意には署名しない」と、交渉に強気で挑む姿勢を示している。

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