2012/7/25

チェコ・スロバキア

チェコの銀行、外的リスクに懸念=IMF報告書

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は17日に発表したチェコの金融システムに関する評価報告書の中で、同国の銀行は強固な資本基盤、流動性および利益構造を持ち、経済的ショックに耐える体力を持っていると評価する一方で、欧州連合(EU)の経済 […]

国際通貨基金(IMF)は17日に発表したチェコの金融システムに関する評価報告書の中で、同国の銀行は強固な資本基盤、流動性および利益構造を持ち、経済的ショックに耐える体力を持っていると評価する一方で、欧州連合(EU)の経済動向によってネガティブな影響を受けるリスクがあるとの見解を示した。

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IMFは、「ストレステスト(健全性審査)の結果は、チェコの銀行は大きなショックに耐えられることを示している」と述べる一方、EUへの輸出に依存する経済構造と、主要銀行の大半が西欧大手銀行の傘下にあることがリスクであると指摘。「チェコの金融システムは、国外の親銀行によって直接、あるいは外需の減退によって間接的に影響を受ける可能性がある」と述べている。

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IMFはまた、チェコの銀行の健全性を維持するため、国外へのエクスポージャーを制限するとともに、監督当局はより頻繁に銀行に監督官を派遣し、監視の目を厳しくすることが必要であるとの見方を示した。

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