チェコ電力最大手CEZは7月23日、傘下の石炭火力発電所の売却のアドバイザーにコンサルティング大手デロイト・トウシュ・トーマのチェコ子会社であるデロイト・アドバイザリーに決定したと発表した。同社は競合企業の電力卸売市場への参入を妨害した疑いがあるとして欧州委員会の調査を受けていたが、6月下旬に発電所を売却するという和解案を欧州委側に提示していた。
\売却することが決まっているのはPocerady(出力1,000MW)、Chvaletice(同800MW)の2発電所。このほか、Tisova、Detmarovice(各800MW)の発電所を売却することも検討している。売却先の候補には石炭会社チェコ・コール、エネルギー会社EPHが浮上している。
\市場関係者によると、発電所の売却益は200億~400億コルナにのぼる見通し。CEZは発電所の売却で得た利益を原子力や再生可能エネルギーなど新たなエネルギー源の開発に投じる方針を示している。
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