ロシア政府は、自動車部品メーカーの支援策を検討している。産業貿易のラフマノフ次官が23日、明らかにした。
\同次官は、完成車メーカーから受注を獲得できずに苦境に陥っている部品メーカーをサポートするため「特別なプログラムを設けることを計画している」と語ったが、詳細については言及を避けた。同次官はまた、9月から導入される廃車処理手数料の活用方法について財務省と協議していることを明らかにした。
\ロシア下院は先ごろ、廃車処理手数料の導入に関する法案を可決した。手数料は乗用車で2万ルーブル、トラックは9万ルーブルからとなる見通しで、政府は年間7,000億ルーブルの手数料収入を見込んでいる。ラフマノフ次官は、手数料収入は廃車処理インフラの整備に充てることが望ましいとの見方を示した。大手コンサルティング会社プライウォーターハウスクーパーズによると、ロシアの廃車処理インフラの整備には20億ルーブルの投資が必要だという。
\ロシアの自動車市場は2012年上期に前年同期比15%拡大した。自動車産業の生産能力も拡大しており、11年は国内で生産された自動車が新車販売の68%を占めた。この割合は今年72%に上昇し、20年には80%に達すると見られている。(1JPY=0.41RUB)
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