チェコとロシアの貿易が盛んになっている。チェコのロシアに対する輸出高は今年、60億米ドル(約1,150億コルナ)を超え、過去最高を記録する見通しだ。ミラン・ホヴォルカ通商産業副大臣が10日、CTK通信に明らかにした。昨年の輸出高は52億ドルだった。
\しかし、石油・ガス供給のほとんどをロシアに頼っているため、貿易収支は依然として赤字だ。ただし、その額は小さくなる傾向にある。
\クバ通産大臣は、ロシアがチェコにとって重要な輸出市場の一つであると話した。両国の共同プロジェクトのうち規模の大きなものはロシアで実施されているという。
\チェコ企業のロシア進出では、エネルギーおよび原子力工学が有望とみている。また、ロシアの産業拠点近代化や拡大に当たっても、チェコスロバキア時代に設備導入で実績のあるチェコ企業のチャンスは大きい。さらに、公共交通機関向けの設備納入や多目的ビル・交通インフラの建設で見通しは明るいという。
\両国間貿易はここ数年、大きく拡大している。昨年はチェコの対ロシア輸出が前年比の約1.5倍に当たる52億ドルに伸張した。ロシアからの輸出も20%近く伸びて81億ドルに達した。貿易高の合計は133億1,000万ドル(2,550億コルナ)だった。
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