ロシア連邦独占禁止当局がこのほど、ロシア鉄道(RZD)傘下の旅客輸送事業会社FPCによる物流子会社の設立を許可した。子会社FPCロジスティックスは今月中にも会社登録(登記資本約18億ルーブル)を行い、来年第1四半期に営業を開始する計画だ。ロシア鉄道が18日明らかにした。
\FPCロジスティックは貨物・小荷物の輸送および宅配サービス、顧客貨物の保管業務を行う。貨物車452両を配備し、輸送能力に余裕があれば2015年まではリースも行うとしている。また、将来的には書類などの宅配や貨物保険サービスへの進出も視野に入れている。主要顧客ターゲットは消費財、医薬品、衣料品、消費者向け電子機器などのメーカーおよびサプライヤーで、コンテナ単位でない小口貨物を主力サービス分野と位置付ける。
\サービス拠点は支店6と貨物回収所51(うち20はロシア鉄道の施設を利用)。ロシア鉄道の広域路線網を利用し、配達頻度や積み下ろし拠点の多さを強みに、中間価格帯市場で高品質のサービス提供を目指す。西部(モスクワ・サンクトペテルスブルク)を起点に東部(クラスノヤルスク、西シベリア、東シベリア、極東)と、北部(ゴルキー、北部地域)をそれぞれ結ぶ2つのサービス路線を計画している。
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