ロシアの携帯通信大手メガフォン、ラトビアのラッテレコム、ドイツテレコムの3社が、ロシアと欧州を最短距離でつなぐ高速データ通信ルート『バルチックハイウェイ』を共同運営する。3社が9月26日にラトビア交通省で開いた説明会で明らかにした。
\3社はロシアからバルト諸国とポーランドを経由してドイツ(フランクフルト)に至るファイバーインフラを共同で構築する。DWDM(光ファイバーを使った高密度波長分割多重方式)の採用により毎秒最大数10ギガバイトの伝送速度が実現し、情報伝送量が飛躍的に向上する。データ交換時の遅延時間を最小限におさえて、現行の北ルート(北欧経由)と南ルート(ウクライナ経由)に競争を挑む。
\バルチックハイウェイの共同運営を通して、メガフォンは国際通信キャリア業界でのポジション強化を狙う。顧客の利便性が向上するという利点に加えて、これを同社の基幹通信網と欧州のIP基地への連繋点としても利用する考えだ。一方、ラッテレコムは国内の通信インフラの刷新により、ロシアやアジアと欧州を連係する通信サービスの提供や新たなサービスの開発につながると期待している。
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