2012/10/4

ポーランド

ポーランド5位の発電会社、完全民営化へ

この記事の要約

ポーランド国家資産省は9月26日、国内第5位の発電会社、ポントヌフ・アダムフ・コニン電力グループ(ZE PAK)の株式50%を年内に売却する方針を明らかにした。ワルシャワ証券取引所での新規株式公開(IPO)を通じて、政府 […]

ポーランド国家資産省は9月26日、国内第5位の発電会社、ポントヌフ・アダムフ・コニン電力グループ(ZE PAK)の株式50%を年内に売却する方針を明らかにした。ワルシャワ証券取引所での新規株式公開(IPO)を通じて、政府保有株のすべてを放出する。その時価は8億ズロチ(1億9,500万ユーロ)を超えると推定される。

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今回のIPOは、政府が計画する総額100億ズロチの大型民営化計画の一環だ。今年計画する民営化について、資産省はすでに80%強を実行に移している。これにより、国内総生産(GDP)に対する国家債務の比率を引き続き法定の55%以下に抑える。

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ZE PAKは発電能力で国内5位の規模を誇り、6.9%の市場シェアを握る。電源の96%は褐炭だ。昨年の売上高は26億9,000万ズロチで、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は7億6,900万ズロチだった。発電量は10.1テラワット時(TWh)、熱生産量は2,062テラジュールだった。

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同社の経営権は、エレクトリムなど、実業家のジグムント・ソロシュザク氏が所有する企業が握る。同氏の出資比率は合計49.5%に上っているが、8月の政府との取り決めにより、現行の経営権に関する規定はIPOと同時に失効する。ただ、ZE PAKの株主はIPO手続き中に資産省から株式を追加購入する機会を得るため、これにより改めて経営権を取得することが可能だ。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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