米国の人権団体フリーダムハウスが9月24日発表したインターネット上の言論規制に関する調査報告書「フリーダム・オン・ザ・ネット 2012」で、ネット上の自由が最も確保されている国としてエストニアが3年連続で選ばれた。
\フリーダムハウスは世界47カ国を対象に、ネットの自由度を情報アクセスに対する妨害、コンテンツに対する制限、ユーザーの権利に対する侵害などの観点から評価。自由度を0(完全な自由)から100(全く自由がない)の点数で表している。1位となったエストニアは10で、2位の米国は12、3位のドイツは15だった。一方、最も自由度が低いのはイランの90で、キューバが86、中国が85、シリアが83で続いた。
\エストニアのイルベス大統領はフリーダムハウスの調査結果を受け、ネット上での表現の自由は基本的人権であると強調。「エストニアは5年前にサイバー攻撃を受けたが、ネットの規制や検閲を支持しなかった。サイバー安全保障を含むいかなる安全保障も基本的自由を侵害して成立することはない」とコメントした。
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