2012/10/24

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア製薬業界、人材確保に苦慮

この記事の要約

ルーマニアの製薬業界は、優秀な人材の確保と払戻し税の負担に苦しんでいることが、『ビジネス・レビュー』紙がこのほど主催した会合「製薬産業ラウンドテーブル」で明らかになった。\ ルーマニアの製薬産業は約2万人の就労者がいるが […]

ルーマニアの製薬業界は、優秀な人材の確保と払戻し税の負担に苦しんでいることが、『ビジネス・レビュー』紙がこのほど主催した会合「製薬産業ラウンドテーブル」で明らかになった。

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ルーマニアの製薬産業は約2万人の就労者がいるが、企業は販売や研究開発の有能な人材の流出に苦慮している。国際的な人材コンサルティンググループ、ボイデンのオーストリア支社でヘルケア部門の責任者を務めるルービン氏は、「中東欧の優れた人材はキャリア志向が強く、柔軟性が高い」と指摘。企業は求人プロセスの分散化などで対応する一方で、政府は投資優遇措置や労働法の改正を通して魅力的な労働環境を創造すべきだとの考えを示した。

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政府は2009年、国民健康保険(CNAS)の赤字削減策の一環として払戻税(Clawback Tax)を導入した。これにより、CNASの医薬品支出が承認された予算を超えた場合、製薬企業が支出超過分を四半期ごとに負担することが義務づけられた。2012年第1四半期の税負担は製薬業界の売上高の2割にも達しており、企業からは負担の軽減を求める声があがっている。

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