リトアニアの通信最大手TEOの2012年第3四半期決算は、連結ベースで売上高が前年同期比2.9%増の5億7,050万リトアニア・リタス(LTL)、純利益が5.4%増の1億2,360万LTLだった。1-9月通期での利払い・税・償却前利益(EBITDA)ベースでの利益率は前年同期を0.3ポイント上回る41.4%に拡大した。
\今年に入りリトアニアの通信市場が低迷する中で、TEOはデジタルテレビ放送とインターネットサービスで顧客数を伸ばすとともに、経費削減により増収増益を達成。9月末時点でのデジタル放送の契約数は、1年前に比べて約1割増のほぼ16万2,000所帯。またブロードバンドインターネットの契約数も38万800件に拡大した。固定通信回線契約数は61万5,800所帯。
\TEOは新世代光ファイバー通信網にこれまで8,300万LTLを投資し、高速インターネットサービスを9月末に開始した。同通信網は国内所帯数の62%に相当する74万7,000所帯をカバーしている。通信規制当局の発表によると、同社のインターネットサービス市場シェアは売上ベースで42.1%に上る。(1LTL=30JPY)
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