欧州復興開発銀行(EBRD)とカザフスタン最大の都市であるアルマティの市政府が、市内の新ライトレール(軽量軌道)網の敷設を官民提携(PPP)で行うことで合意し、このほど覚書に署名した。同国の都市交通刷新に関わる初の大型PPPプロジェクトとなる。
\投資額は推定3億米ドル。プロジェクトでは現在利用されている路面電車軌道を撤去して新たに全長14Kmに渡るライトレール網を整備し、専用の新車両などを装備する。ライトレールは地下鉄より短期間かつ低コストで建設することができることが大きな利点で、バスなど他の路上交通手段をサポートする市内交通の主軸の役割を果たす。
\EBRDは、これまでにも市内バスなどでアルマティ市と提携プロジェクトを実施してきた。ライトレール敷設プロジェクトを通して、市民の市内移動の利便性を高めると同時に、環境を配慮した近代的で統合的な交通システムの確立を目指す。
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